正絹玉糸紬作務衣 金茶と羽織(1)

大気清々しい冬こそ、凛々しい作務衣がよく似合う。
冬は寒い。とはいえ、暖を取るために外出の際も着ぶくれしては、作務衣同好の士として如何なものか。男子たるもの、人々が背を丸めて歩く寒中なればこそ、きりりとした粋を見せたいもの。そんなときこそ正絹が映える。しかも総裏付で暖かい。きりっと袖を通し、威風堂々しっかりと臨めば、先様の羨望の目も熱くなる。
極めつけの正絹「玉糸」仕立てにて訪問着にも最適な一着。
何かとお出かけ、ご訪問の増える季節には、これぞ!と胸張れる一着にてぜひ男気を発揮していただきたい。そうくれば、素材は正絹、しかし生半可な絹では極め付けの訪問着は生まれない…。そこで私どもでは新作の開発にあたり、絹の中の絹と誉れも高い「玉糸」に着目いたしました。蚕(かいこ)が繭(まゆ)をつくる場合、まれに2匹がひとつの繭をつくることがあります。これを玉繭(たままゆ)と呼ぶのですが、そこから整糸した糸が「玉糸」で、2本の繊維が交錯しているため、不規則な節を持った実に野趣あふれる見事な糸になるのです。今回の新作は、この「玉糸」を素材に用いました。意匠は基本を踏まえ、2本の替衿にて洒落の変化を楽しめる工夫も付加。また、「ミオガード」という高機能を付加することにより、水や汚れを防ぎ、まといついたチリやホコリも簡単に落とせるというスグレモノ。もちろん総裏付で寒風対策も万全です。

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