インディゴグリーンデニム作務衣

「伝統芸術を着る会」の輪が広がるにつれ、会員の皆様のご要望も実に多様化していきます。
私どもは、これらの会員の皆様の声を、次の商品開発のための貴重なご意見として反映させていただいています。
今回は根強い人気を誇るデニム作務衣のなかで色違いを望まれる方が多く、モニターアンケートの結果、圧倒的に多かったのがグリーン系のデニム作務衣。
そこで、いくつかのグリーンの作務衣の試作を繰り返す中で、秀逸な色合いを見せる見事なグリーンデニム作務衣が完成いたしました。
グリーンという命題を頂いた私どもは、いくつかの試作に取り掛かりました。
単にグリーンという単一色では醸し出せない微妙な色合いと、デニムのジーンズにも似た素材感を失わない個性的な作務衣に挑戦しました。
ブルーの完成した作務衣にグリーンを二度染めし、一着一着が微妙な色合いを見せたとき、言い様のない満足感が走りました。
ところで、モニターアンケートでグリーンが圧倒的に多かった事実に、私どもは意外な驚きを感じました。
今や、作務衣は私どもが考えている以上に、色合い、素材、着方のバリエーションが広がりつつあることを痛感しました。

サマーデニム作務衣

夏もデニムを愉しみたい!そんなデニムファンからの声から誕生しました。
「もっと、いろんなデニム作務衣を作って欲しい」「夏のデニム作務衣が欲しい」そんな名強いデニムファンの声にお応えすべく、当会スタッフが試行錯誤の末、開発したのがこの「サマーデニム作務衣」。
当初、夏のデニムなのだから、薄手の生地を使おうという意見が出て、誰もが納得して薄手のデニム生地を作ろうとしていたところ、デニムファンの方からのお便りに「あのごわっとした生地にこそデニムの魅力がある」との文面を発見。急遽方向転換、一から夏のデニムを考え直しました。
そして出来上がったのがこの作務衣。あえて素材はごわついたデニム生地のまま。袖にかがりを付け、風通しを良く。パンツをバミューダ型にして、涼しげな遊び心いっぱいのサマーデニム作務衣の完成です。
丈夫なデニム生地だから、どんな場所でも気にせずに、思いっきり動けます。夏、話題になりそうな新感覚の作務衣です。

ウォッシュデニム作務衣

お待たせしました。洗い晒しのブルーデニム、いよいよ登場です!
三年前に開発した「デニム作務衣」。
その後、ご購入いただいた方から色合いについてのご要望がたくさん寄せられました。
そのほとんどが、次はもっと明るいブルーが欲しいというものでした。確かにデニムのイメージカラーといえば、ネイビーというより洗い晒したブルーが主流。作務衣ということで少し遠慮していた当会としても、全く異論はありません。
洗いを重ねてウォッシュアウト。写真のような洗い晒しのブルーデニムが完成しました。
これまでのデニム作務衣にくらべて、さらに年齢や気分を若く見せる新しい一着。カジュアル気分いっぱいにラフに着こなせば、あなたのお洒落感覚は大評判となるでしょう。

インディゴ染デニム作務衣

40~50歳。若い頃のお洒落心がよみがえる!
ストーンウォッシュと言えばジーンズ。ならば、デニム地の作務衣もやってみようとなりました。染めもインディゴ染め――とすべてに新しい試み。「昔はわざわざ使い込んだジーパンを求めたもんだ」という年配の方には逆に懐かしい仕上げかもしれません。
白いTシャツにスニーカー、はやりのバッグなど方にかければ新しい。若い頃のお洒落心がよみがえる一着です。

ストーンウォッシュ作務衣

まず、自分たちが着て楽しいものと考える。しかし、決してわがままではない。どの世代にも通じるポイントをきちんと押さえている。三年モノの作務衣ですよ――と屈託がない。洗いざらしの感覚は、現代の侘び寂びというわけか…
「ピッカピカの新品ってカッコ悪いでしょ?」なるほど、妙に説得力があります…
「せっかく染め上げた生地に軽石かけてたぞ。あいつら何やってんだかねぇ」とベテランの職人が浮かぬ顔。「そういや、やけに洗いをかけてやがったなぁ…」と同調するもの。謎に包まれた若い職人たちの行動が、染め場に不思議な活気を生み出していました。そしてある日、若い職人の一人がおずおずと一着の作務衣を呈示したのです。
全体に、特に衿のあたりに、もう何年も使い込み洗い込んだような跡がはっきりと認められます。何だこりゃ?との問いに大きな声が返ってきました。「ストーンウォッシュです!」
濃淡の隠し柄などセンスもなかなか…
伝統の技法通りに染め上げた正藍染の生地を、意図的に洗いざらしの感覚に仕上げたとのこと。「ピッカピカの新品ってかっこ悪いでしょ?」との問いかけに、ハッとするような説得力がありました。
つぶさに点検すると、染めも確かだし、作務衣の様式・形式もきちんと出来上がっています。しかも、よく見ないと分からないような糸染めの段階を違えた濃淡の生地が、隠し柄のようなグラデーションになっています。
最初は苦虫を噛み潰したような表情だったベテランたちも、「もう少し色落としてもいいかな?」などと乗ってくる始末。
洗えば洗うほどに渋さが出てくる正藍染の味わいがハナからみごとに表現されている作務衣。称して「正藍染作務衣ストーンウォッシュ」の誕生です。若い職人たちの感覚は、いかがでしょうか。

後継者問題 若き職人たちの挑戦

怖いもの知らずの感性が、新しい伝統を育てています。
“古き佳き装い”を現代に蘇らせる――これは、私ども「伝統芸術を着る会」が掲げた大きな目的のひとつです。そして、この目的は皆様のご支援のおかげで着々と成果を上げてまいりました。
しかし、そのことに全力を注ぐとき、待ち受けているのが、もうひとつの大きなテーマ――「次世代へ向けての新しい方向性」へのステップです。
若い芽を摘むことなく、大きく育てたい!
職人の世界で、今最も頭が痛いのは後継者の問題だといわれています。しかし、その芽がまったくないかというと、そうでもないのです。藍染や織物の面白さに目を止めた若者たちが、数こそ多くはありませんが、このところ増える傾向にあります。
彼らは、伝統的な技法を基本として学びながら、一方では、ベテラン職人の及びもつなかい感性や発想で新しいものに挑んでいます。
当会では、決してこの芽を摘むことなく育てていきたいと考えています。そして、機会あるごとに、彼らの作品を皆様にもご紹介していくつもりでおります。
そして今回、ご紹介できるレベルに発表させていただきます。武州の秋元さん(染師)、西ケ崎の七代目たち名人に、時代の変化を痛い程知らしめた若い職人たちの挑戦をお受けとめ下さい。

高機能作務衣 草緑(こうきのうさむえ くさみどり)

前回の新作発表からわずか半年…。大人気シリーズ、高機能作務衣にまたひとつ新たな星が生まれました。
新作誕生のサイクルの早さに、皆様驚かれたことでしょう。しかし、それだけ高機能作務衣に対する会員の方々からのご要望が非常に高いからなのです。
思い起こせば、作務衣も時代と共に変わらなければ…という信条のもと、「作務衣進化論」というテーマを打ち立てたのが6年前。
そのテーマのもとに開発いたしました高機能作務衣第一号の発表当時には、「作務衣に高機能とは如何なものか…」と危惧する声が上がるほどの革新的作品も、おかげさまで今やすっかり皆様の間に定着し、嬉しい限り。価格、高機能、ゴム袖の三位一体の魅力が大いに受け入れられ、その喝采が新作開発の原動力でもあった訳です。
気遣い無用の高機能を、羽織のある完璧な作務衣姿にて楽しめる妙味です。

高機能作務衣 濃紺、渋茶(こうきのうさむえ のうこん、しぶちゃ)

私どもが創立以来、大きなテーマとして常に掲げてきた“作務衣のある暮らし”。
その日常をもっと便利で行動的に愉しんでいただきたい。そんな観点から生まれたのが、今では多彩なバリエーションも揃い、相変わらずの人気ぶりを誇る高機能シリーズです。
普段の暮らしの中で活動するのに、いちいち袖まくりは不便だという声から袖はゴム袖仕様。秋冬になると寒風が吹き込まなくて嬉しいという声も。
その人気振りは、前回の新作発表以来わずか半年で新作が登場という事態にも表れています。というのも、とにかく早く新しい彩りが欲しいという、実にたくさんの会員の方々からの強いご要望に押し出されてのもの。これほどの人気とは…私どもも改めて驚いている次第です。

高機能作務衣 黒(こうきのうさむえ くろ)

青色の上に黒を重ねた二度染めから生まれた、深く美しい黒。伝統技法が織りなす手もみ風の「シボ模様」。高機能作務衣と一言でかたずけられない魅力を持つこの作務衣は、植物繊維から生まれながら、絹の光沢と手触りを持つレーヨンをさらに開発した“ジュンロン”で作り上げました。
“ジュンロン”は柔らかで軽くしなやかな風合いを保ちながら、引張強度が高く、縮みも少ない非常にタフな新素材です。その上に「撥水加工」を施したのですから、もう怖いものなし。しかも丸洗いOKです!
美しさと強さを兼ね備えた「高機能作務衣 黒」を纏って、光をお供に季節を探しに出かけてみませんか。

高機能作務衣 綿鼠(こうきのうさむえ めんねず)

発売以来、優れた高機能加工と明るさのある紺色が人気を博し、高機能作務衣をレギュラーの座に押し上げてくれた「綿紺」。その後を継ぐかたちで登場したのが、この「高機能作務衣 綿鼠」です。
素材はいうまでもなく肌触りの良い綿100%。加工は、定番の撥水・撥油・形態安定加工です。