綿刺子織作務衣 藍市松(2)

【作務衣コミュニケーション】にうってつけの注目作!
そんな話を耳にして私どもは興味津々。これこそ「作務衣コミュニケーション」の旗印に相応しいモチーフと、創作意欲が大いに沸き立ちました。
そこで、佐野川市松の粋と意気軒昂な心持ちを作務衣にも採り入れ、お出かけの際に佐野川よろしく、行き交う人々の熱い視線を会員の方々に独り占めしていただこうと創り上げましたのが、「綿刺子織作務衣 藍市松」です。
素材は綿100パーセントで、ざっくりとした質感と着心地が人気の刺子織りにて仕立てました。その丈夫で、洒落心も効いた生地に、深く味わいのある彩りである藍を用いた市松模様を、表情豊かに施したのですが、ご覧の通りこれがまた秀逸。遥かな時を超えて、渋く、鮮やかに、着る方の個性を浮き立たせてくれます。袖を通せば気分はもう千両役者。
さて、こいつは春から縁起がいいねえ・・・などと口ずさみながら、街の視線も独り占めしに意気揚々とお出かけてください。
いいものは、時を越えて代々受け継がれます。だからこそ、歌舞伎の人気役者の名も、また彼らが着たものも支持を集め、現代に脈々と生きているのです。

綿刺子織作務衣 藍市松(1)

江戸時代の人気役者佐野川市松の意気軒昂を藍で受けとめ楽しむ。
徳川吉宗の時代に、その輝くような美貌で江戸中村座の超人気歌舞伎俳優であった佐野川市松。「市松模様」は、彼が“心中万年草”という芝居の中の小姓・粂之助に扮したときに、紺色と白色の碁盤縞を並べた模様を袴に用いたところ、その美しい姿で人気沸騰。女性たちが争って浴衣や帯に採り入れるなど、庶民の間で大ブームを巻き起こしました。
「いよっ、粋だねぇ!」大向こうから、そんな声が掛かりそうな市松の作務衣です。
この時代、歌舞伎ファンたちは、自分の好きな役者が着ていた衣装の柄を染めさせた着物を着て、自分もその役者になったような気分で、得意げに町を歩くのが流行ったそう。市松模様を揺らしながら街なかを行人々の微笑が目に浮かぶような気がします。そんな流行を創った歌舞伎役者は、いわば時代のファッションリーダーだったんですね。

ブラックウール作務衣

当会初!ウール作務衣の“黒”。遂に登場!
日本人と生まれたからには、やはり黒・・・と惚れ惚れとさせてくれるような荘厳ともいえる精神性の高さが、新春の空気を凛々しく震わせます。
袖を通せば軽く暖かく実に柔らか、静電気防止加工も施しています。
自然の恵み豊かなウールと、究極の彩り“黒”の見事な共演。
日頃のご愛顧に感謝の意を込めてお贈り致します特別企画祭。特に今回は、2000年と当会創立15周年が重なった稀有な年。特別企画作品にも一段と力が・・・と言いたいのですが、実はウール作務衣の黒でいくと決めていたのです。
それというのも半年前の夏の大感謝祭。特別企画作品の楊柳作務衣の黒が大好評、用意した200着がたちまち売り切れてしまい、お求め逃した方々はもちろん、ご購入いただいた方からも、“この次も、ぜひ黒で頼むよ”という強いご要望をいただいていたからです。
そのお約束を今回果たすことができました。黒の発するピシッとした精神性が、年頭に際して心を自然と引き締めてくれる待望の一着の登場です。

重ね織作務衣 武尊

どっしりとした質感、複雑妙味な織り。雄々しい“武士(もののふ)”を思わせる黒の彩りに、不動の存在感が漂う。
生地の表情、コシの強さ、これは何とも・・・と、新作を前にスタッフの誰もが黙って深くうなずくばかり。一年に一度あるかないかという無言の絶賛を受けた誉れ高き新作は、まず糸創りから違います。
綿とポリエステル、それぞれの素材ワタを適宜組み合わせてひとつのワタを創り、そこから二つの素材が微妙に絡み合った一本の糸を紡いでゆきます。それを綿のみが染まりやすくできている特殊な染料を用いて染め上げることにより、微妙な濃淡の表情を持つ糸を生み出すという手の込みよう。
<重ね織り>仕上げの生地をさらに手間暇かけて加工
その糸を、生地にコシと味わい豊かな表情を生み出す<重ね織り>で織り上げることにより、えも言われぬ質感と風合いを持つ生地が仕上がります。それだけでも充分な趣があるのですが、生地の表面を人為的に削り取るという、実に手間暇のかかる工程を加えることにより、霞のような「刺子柄」の風合いを創り出しました。
贅沢に手間と暇、叡智をかけたその生地で仕立てた男女別仕立の新作は、見る角度や光の加減によって表れる雅な表情がため息もの。当会きっての人気の作務衣である“きぬざしこ”とはまたひと味違った風雅さをご堪能いただける一着と相成りました。
その芸術的ともいえる風合いに加え、目が細かく詰まった重ね織りの生地は冬の作務衣に不可欠な暖かさも獲得しています。
人気筆頭の彩りを採用、新春を席捲しそうな完成度
男女別仕立ての彩りは、当会ショールームにおける「一番着たい色は?」というアンケートから採用したもの。男性用は、世知辛い世相を颯爽と吹き飛ばしたいという思いが強いのか、猛々しい武士(もののふ)のイメージを込めた“黒”が圧倒的人気。
また、女性用は、より雅な思いが求められたのか、いにしえから高貴な彩りとしてあの源氏物語にも登場する美しい紫が大人気。女性らしい優美な舟底型の袖は便利なゴム袖、またお洒落な衿の切り返しを採用し、意匠の面でも魅力的な一着です。

大島紬袴(大島紬4点セット)(2)

まさに圧倒的!作務衣上下に羽織・袴の大島4点セット。
贅を極める当会の4点セットシリーズの中においても、究極という言葉などでは追い付かない、次元を超えた最高峰、泥染大島紬の4点セットの誕生です。普段の暮らしにおいては作務衣の上下にて、深い満足感に包まれゆったりと。
また、いざ鎌倉!という時には、羽織・袴の着用にて、圧倒的な存在感を放つフォーマルに変身。折しも新年の年賀、松の内を寿ぐに最もふさわしい作品と相成りました。
人生を究めた大和男児の花道を、この一着にて、堂々とお飾り下さい。

大島紬袴(大島紬4点セット)(1)

成功者にこそ似合う大島。その逸品が作務衣にも・・・
究極の紬として名を馳せる大島。その奥深い彩りに加えて大島紬の魅力は、糸が柔らかく熟して、生地が驚くほどの堅牢性を増すことにあります。だからこそ、親から子へ、そして孫へと代々伝え継ぎ、脈々と着継がれてゆくのです。
その染めの中において、何といっても大島の代名詞であり代表格として名を馳せるのが伝統の“泥染め”です。その泥染めによる、これぞ大島!とも呼ぶべき大島紬を遂に作務衣に採用した革新的な一着が登場しました。
彩りは凛々しい黒。しかも遠目には、無地のように見えるのですが、実は近づいて見ると黒と白の織り成す微細な変化に富んだ表情が目を奪います。この細やかに凝った意匠だけでも驚きに値するのですが、さらに目を見張るのがその価格です。
通常、大島を着物で仕立てると一般的には30~40万円になることは必死。それをその半額ほどの価格でご提供させていただいているのです。これは、独自の流通システムの開発により、いいモノを抑えた価格でご提供したい・・・という心意気の賜物。
しかし、価格的にはある程度抑えたものができたとはいえ、ブランド性がらしても、着る方を選ぶ一着。故に誠に僭越ながら、この作務衣に袖を通すことはいわば『成功者の証』と云わせていただきます。満々たる自信の源は、作品をご覧いただけば深くご納得いただけるはず。この逸品に袖を通す幸せな方は、一体どなたなのでしょうか。>

祝二〇〇〇年 作務衣で迎えるお正月。(2)

年代が記念となる古酒の如く、新年も節目となる逸品に
だからこそ、毎年年頭に発表させていただく“お正月の作務衣”、大好評の<寿シリーズ>の新作をいかにすべきかということで企画会議も白熱。
これまで私どもを叱咤激励、応援してくださった方々に対する御礼の証であり、また、この15年間の創造の結晶とも云える節目の作品だからです。
あたかも、極上の和の醸造酒が年代にこだわる如く、二〇〇〇年と云う忘れ難き年の想い出を、不朽の形として残すための一着・・・そのためにスタッフがもっともこだわったのが彩りでした。
節目の年の“寿シリーズ”彩りは福なる松にて決定!
スタッフの間で飛び交っていた意見が徐々にまとまり始めました。めでたさ、祝い、日本の象徴・・・そうくれば富士・・・そして、松!縁起物としても愛されるその姿、激しい風雪を耐え抜く生命力の強さは、見る人に力を与えてくれる。しかも来る年は、次なる千年への華々しい門出。新しい時代への門松としての意味も込められる。
たちまち全員一致、寿シリーズの新作の彩りは福々しい松の彩りにて決定。その銘も次代への門出の満々たる喜びを込め、堂々と<慶寿>と銘乗ります。

祝二〇〇〇年 作務衣で迎えるお正月。(1)

記念の年には想い出をカタチで残したい-。だからこそ、門出に似合う作務衣を選ぶ。
生々流転、波乱に満ちた年が暮れました。来る年は、千年代の大転換という特別なもの。この稀有な舞台に、当会が創立15周年を迎えたのも、何か大きな縁のようなものを感じ、いつもの年の瀬にもまして、スタッフ一同感慨の面持ちで臨んでいます。
少し大仰かもしれませんが、思えば過ぎ去ったこの千年代という時代は、大和の風雅が、合理性という思考のもと、西洋文化に席巻された時代でもありました。
確かに洋にも利点があるのは否めない。しかし、和の美徳が影を潜め、様式美と心のみそぎの真骨頂であるはずの年賀の席までもが洋風化してしまったのは実に淋しい限り・・・。
『作務衣で迎えるお正月』も今年は一段と特別に・・・
緊張とくつろぎが絶妙な釣り合いで昇華し、新年にかける清々しい想いに思わず背筋が伸びたあのひと時を忘れたくない、残して行きたい・・・。当会のそんな想いが、設立当初から『作務衣で迎えるお正月』と云うライフスタイルを提唱させたのは、皆さまご存じの通り。今では、年末近くになるとたくさんの会員の方々から、“今度のお正月も、和三昧で優雅に過ごします”“正月おろしの新作、愉しみにしているよ”などと云うお便りをどっさりといただきます。
これも私どもが謳い続けてきたそのテーマが、小さな水の滴が岩に滲み渡り巨大な石柱を創り挙げるように、この15年の間に広く深く皆さまの間に浸透している証。実に嬉しい限りです。
次回へ・・・