綿刺子織作務衣 若竹・茶(めんさしこおりさむえ わかたけ・ちゃ)

刺子が際立つ彩りが豊富なのも当会ならでは。
素朴な風合いが魅力の綿刺子も、今では爛熟と呼んでも過言ではないほどに彩りも実に豊富。彩りから刺子を選ぶ…という、他では味わえない楽しさをご提供できるのも、作務衣の専門館として装いの未踏の地を拓く当会ならではと自負しております。
若竹を思わせる爽やかな彩りが、女性の魅力により華やぎを添える…
当会作務衣のリラックス効果は言わずもがな。しかも、顔色を爽やかに見せる若竹の彩りの綿刺子とくればなおさらです。
折しも活動的な季節。普段の暮らしの中でお召しになられることはもちろん、お出かけの際にも、心を弾ませてくれる一着となること請け合いです。

綿刺子織作務衣 黒無双(めんさしこおりさむえ くろむそう)

“綿刺子”といえば極めつけは黒。質感と素朴な味わいがたまらない。
刺子といえば冬…と云う常識を覆し、季節を問わずお求めになる方々が圧倒的に増えている、今まさにブーム真っ只中の刺子作務衣シリーズ。
その最新、最先鋒として遂に登場したのが、綿の黒刺子作務衣です。
会員の方々から、是が非でも黒を…という熱いご要望をいただきながら、なぜ今まで出さなかったのか…。僭越ながら云わせていただくと、ベストセラー作家が”これは!”と思う題材を我が子のように何年も大事にその胸の内にあたためて吟味し続ける心境にも似ている…とでも申しましょうか。それだけ、綿の刺子、しかも黒とくれば、当会としても何物にも代えがたいものがあったのです。
それを今回発表したのは、綿刺子の良さを熟知し愛していただく方が驚くほど増えたこと、そして奇しくも当会が創立15周年を迎えたことと合い重なって、”機は熟せり”、との意識が盛り上がったためなのです。いわばこれぞ綿刺子の真打ち。春夏に”黒のざっくり”を謳歌できる、当会自信の最新作です。

キュプラ駒絽作務衣(きゅぷらこまろさむえ)

天然素材キュプラを採用、粋な涼を遊ぶ作務衣です。
風にそよぐ木々の透間から、ゆるやかに差し込む木漏れ日に涼しさを覚える季節がやってきました。それはいわば目で愉しむ心の涼感。その粋を清々しい装いに込めたのが「絽(ろ)」です。
夏姿の究極は絽に尽きる…といわれてきたように、絽の一着をご愛用いただいている会員の方々から大好評。ある会員の方は、「着たときの通気性の素晴らしさはもちろん、視覚的にも涼を感じさせるところがたまらない。古くから大店の旦那衆などが好んで求めたという高級感と透明感、夏着尺はやはり絽にとどめをさすね」と、もうぞっこんのご様子。
だからこそ、絽を作務衣に仕立てたシリーズは、紗のシリーズと共に、まさに両雄並び立つとばかりに、この季節になると引っ張りだこの状態となるのです。
さて、その待望の新作ですが、作務衣の専門館のこだわりをお見せ致したく、まず素材からこだわりました。絹のような光沢と優しさを持った天然素材キュプラを100%採用することにより、抜群の肌触りを実現。滑らかな袖通しの感触は、忘れられなくなるほど。
そこに撥水加工を施してありますから、これからの季節につきものの突然の雨にも慌てることがありません。彩りはご覧の通り、王道の紺を採用し、透けて見える肌着とのコントラストを強めることにより、視覚的な涼感をぐっと高めました。
暑いからと、ついつい手を抜きがちになるこれからの季節こそ、絽の作務衣にて、周りの視線を思う存分一人占めにしていただきたいと思います。

キュプラ楊柳作務衣(きゅぷらようりゅうさむえ)

“さらさら” 感を天然素材のキュプラで愉しむ。
太目の生地のちぢみが、さらなる涼感を呼ぶ、絹のような着心地の一着。天然素材が醸し出す涼感と絹のような感触がたまらない!
このキュプラ楊柳作務衣は、試作品が会議の席に届けられた途端、一同が思わず息を呑んだほどの、圧倒的な格調の高さが魅力のひとつ。素材は一年草の綿から生まれた天然素材のキュプラを採用。綿の優しさと絹の滑らかさを併せ持つ抜群の肌触りは、春夏の一着の素材として最適な着心地効果を発揮しています。
しかも天然素材のキュプラは水分を素早く吸い取り、すみやかに吐き出し呼吸する繊維ですから、汗をかいても常に快適さを保ってくれるというわけ。その生地に、肌との接触面を減らし爽やかさを高める楊柳ならではの“ちぢみ加工”を、この作品に関しては、よりざっくりと施してあります。見た目はもちろん、袖通しの際の清々しさがさらに高まっているのです。
彩りは春夏らしい行動的なベージュを採用。白生地を後染めにて仕立てるのですが、ざっくりとした“ちぢみ加工”が醸し出す生地の特性により、染めに適度な濃淡が生まれ、単色ではないまるで涼やかな清水がさらさらと生地の上を流れるような微細な変化と涼感を生み出しています。
また、楊柳はシワになりにくいという特質も持っていますから、例えばゴールデンウィークでの旅行の際に折り畳んで鞄に入れて、旅先にて颯爽と変身…という愉しみ方も一興。
汗をかいても爽やかな楊柳とはいえ、季節柄やはり洗濯は頻繁になるもの。ご自宅での丸洗いも、ネットに入れていただけばOKです。

カルサラ楊柳作務衣 光雲(かるさらようりゅうさむえ こううん)(2)

2色の糸を自在に用いた微細の彩りにもご注目
もちろん“作務衣元年”にあたり、新しい作品に対する様々な挑戦も忘れてはおりません。もっと何かいいモノがあるに違いないとの向上心のもと、新素材や織を追及。その過程で「カルサラ」という優れた新素材と出会い、採用に至りました。その特徴としては、

  • 2色の細い糸と太い糸を不規則に組み合わせて織り上げることにより伸縮性を高め、微細な空隙が増幅。そこから肩の凝らない軽さと、肌にサラッと心地良い爽やかな風合いが生まれます。
  • 同時に艶消しを基調とする渋さと格調の同居した、微妙な黒とグレーの渋い彩りを実現しています。

質感、着心地、彩り、どれをとっても春爛漫、そしてその先の季節に最適の一着と相成りました。

カルサラ楊柳作務衣 光雲(かるさらようりゅうさむえ こううん)(1)

質・織・彩り…随所に格段の進化あり。軽くて爽やか、素朴な彩り。凛々しさは若竹、優しさは柳の如く。その悦は、まとうごとに深くなる。
時節は春爛漫。ゴールデンウィークも目前に控え、いよいよ、行楽シーズン、旅行シーズンの季節が到来です。
この頃になると「早く楊柳の新作が欲しい」とおっしゃる方がグンと増えるのは、楊柳ならではの多彩な利点と魅力があるからです。
楊柳とは、張り戻し加工を施すことにより捩れ性を持った糸で織り上げた、いわば縮みのような生地のこと。優れた通気性と軽やかな質感を持ち、生地と肌との接触面が少ないため、汗の季節においても爽やかな着心地が楽しめる、まさに春夏向けの織り。
折り畳んでもシワにならないため、旅行バッグにも気遣い無用で収められますし、ひと汗かいたら、ジャブジャブと丸洗いもOKと機能性も豊か。
しなやかで柔らかな印象と存在感は、着る方の格調も自然に高めてくれます。

「カルサラ楊柳作務衣 光雲」開発秘話

作務衣ブームは、癒しを求める世相の流れ
いま、作務衣が静かながらも確かなブームを呼んでいます。ご承知の如く、如何せん心すさむ世相。人々は物欲ではなく、“心身を癒してくれる何か”を求めているのが実情です。
それは直接素肌を覆う装いにも及ぶことは必定。
「心の書斎」と呼ばれ、着るだけで心身を大らかに解放してくれる作務衣が人々を魅了しているのは、その素朴な着心地や意匠はもとより、忘れかけていた寛ぎを呼び戻し、新しい自分、そして新しい暮らしの慶びを発見させてくれる精神性があるからなのです。
その人気を単純に“ブーム”と呼ぶと、何やら軽々しい気がしますが、当会が16年目へと踏み出そうとしている今を考えると、その符号には何やら因縁めいたものを感じる気がします。
いわばこれは作務衣の精神性を尊び、その普及に努め、人々に慶びを広めるという、当会の初心へ還ること。おごることなく己を律すること。“作務衣のある暮らし”の提唱を再確認せよと、作務衣が私どもに伝えているような気がするのです。
“初心忘れるべからず”。だからこそ私どもは、この新年度より「作務衣元年」というテーマを掲げ、基本を鑑みながらも、これまで当会を支えてくださり、叱咤激励、鼓舞してくださった作務衣同好の士の方々へ、より新しい慶びをお送りすることに誠心誠意尽力することを誓ったのです。
その顕著な表れが、16年目初の新作、「カルサラ楊柳作務衣 光雲」なのです。

緑茶染刺子織作務衣 牧ノ原(りょくちゃぞめさしこおりさむえ まきのはら)

人気の刺子織を茶染めで着る。
染めは、日本一の茶所で名を馳せる牧の原にて手に入れた良質のお茶にての茶染めにて、織りは人気の刺子織。自然の緑茶が生み出す数々の素晴らしい効能もあいまって、注文殺到の好評ぶりも頷けます。
素朴な刺子と美しい緑茶の彩りとの出会いが、初夏のまばゆい陽光の光加減や、身体の動きなどに連れて微細に変化し、惚れ惚れするほどの豊かな表情をかもし出します。
着る森林浴の魅力をぜひお試し下さい。

伝統工芸品を証明する「伝統マーク」をご存じ?

天然の素材を使用し、熟練した職人の手ひとつひとつ真心こめて作られる日本古来の産業品。それが「伝統工芸品」です。美術品的な美しさを持ちながら、高い実用性も兼備、長い間使われ続けてきたことで完成度も高まっており、次の条件に当てはまる190品目が通商産業大臣より指定されています。
●熟練した職人により作られ、芸術的要素を持つ。
●日常的に使用できる。
●主な工程を手作業で行なう。
●原材料や技法が100年以上継承され、今も同じように作られる。
●個人やグループ規模ではなく、地域産業として成立している。
そして合格した製品には、「伝統マーク」が与えられるのです。