揚柳作務衣 清流(ようりゅうさむえ せいりゅう)

「心の書斎」だからこそ、戸外でもうんと楽しみたい
「お気に入りの作務衣を、家の中やご近所だけで着て歩くのは何とももったいない」という声をよくお聞きするのですが、まったくお言葉通り。
作務衣を着る本来の目的は、窮屈で何かとしがらみの多い時代から解き放たれ、より活動的な暮らしをうんと楽しむためなのですから。
そのせいでしょうか、近頃、旅行先でも颯爽と作務衣をまとい、行楽を粋に楽しんでいらっしゃる方を目にしますが、旅に対するご意見は他の方々とはちょっと違うようです。
「作務衣を着るとね、団体旅行でお金をかけて、ただがむしゃらに騒ぐ旅には関心はなくなるの。そうだなぁ、“心の旅”とでもいうのかな。清々しい空気や、しっとりとした趣を求める旅に出たくなるんだよね」
なるほど、心の書斎と呼ばれる作務衣なのですから、行楽ひとつにしても清流のような清々しさと、情緒あふれる雰囲気を求めたくなるのですね。
工夫を凝らしたモノならばこそ、旅のお供にお気軽に
確かに作務衣は魅力的。でも、行楽や旅に出るのに、手入れなどに気を遣うようなものでは困るしなぁ…という声もちらほらお聞きしますが、さにあらず。
伝統芸術を着る会が、積極的に開発を続けている現代志向の作務衣には様々なタイプのものが揃っており、シワになりにくい、丸洗いできるなど、機能性の高いものも出ているのです。
もちろん、お洒落度も抜群で、着て歩けば人々の羨望の眼差しを集めることしきり。とくれば、旅のお供にしない手はありません。
情緒あふれる心の旅には、作務衣姿が良く似合う――。お出かけが嬉しい季節、今年はそんな言葉が巷にあふれそうです。

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