花火とじんべえ

いなせが駆ける江戸。将軍も”じんべえ”だった?
「いよっ、粋だね、いなせだねえ!」。この「いなせ」は「鯔背」と書き、江戸時代に威勢のいい寿司職人たちに向かって与えられた呼びかけだったとか。
そんな話を聞くと、江戸の庶民たちの生き生きとした表情が脳裏を駆け抜けるような気がします。
その江戸の人々が、夏になると愛したのが”じんべえ姿”。この着姿が粋になるかならないかで、女性へのもてかたも違ったというのですから大変。
ちょっと斜に構え、団扇片手に花火を愛でる…そんな男振りが、夏の風物詩にもなりました。
ちなみに日本で初めて花火を見たのは、1613年、駿府城の徳川家康で、英国人が謙譲した中国製の花火だと云われています。
『徳川実記』によると、三大将軍家光は花火に興味を持ち、江戸城内をはじめ、大川や品川まで出掛けて花火を見物し、花火創りを大いに奨励したと伝えられています。
もしかしたら将軍も、じんべえ姿に団扇だったかも…そんな想像も夏ならではの、愉しいものです。

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