絹刺子織 茶刺子野袴(きぬざしこおり ちゃざしこのばかま)

質感に富んだ輝きと、清冽な響きが聞こえてくるような一着。
古装としての印象度が強い野袴は、まさに着用するだけで存在感が際立ちます。
その昔、武士たちが本袴を脱ぎ捨て心を解放させたこの野袴。きりっとひもを結べば、臍下丹田に活力湧き、野遊び、散策はまさに踏青の歓びを五体に走らせる――こんなイメージのある野袴が、この現代に新たな生命を宿しつつあることは実に興味深いものがあります。
…それだけに、何でもかんでも野袴に仕立てればいいという訳にはいきません。逆に、この野袴の開発は慎重に吟味を重ねたものでなくてはいけないと思っています。
そんな当会が、迷うことなう野袴への仕立てを決めたのが、「絹刺子」でした。清冽までの気高さと端正さ、そして剣道着などに通じる刺し子織――これを成さずして、何を野袴にすべきか!というくらいの確信のもとに、「絹刺子野袴」が誕生しました。
おかげさまで、この野袴が大好評。しかも、作務衣用の羽織を野袴に合わせたいとのご意向も多く、私どもの判断が間違いではなかったと安堵いたしました。
野袴気分――ぜひ一度味わっていただきたいものです。
一人で簡単に着られます。
前ひもを回して、後ろをツメで止め、あとは後ろひもを結ぶだけ。上着は通常の作務衣より約20センチほど長く仕上げてあります。

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