コチニール染作務衣 ボヘミアン<自由人>(2)

100%手織の綿絹布地がインドから…
タイミングというものはあるのですね。コチニールへの挑戦が決まった同じ頃、今度はインド経由で魅惑的な布地が届けられたのです。
これがインドの「綿絹(めんきぬ)」。文字通り、綿と絹とが交織されていて何ともいえぬ風合い。しかも、それが100%の手織なのです。インドの機織職人がコツコツと手織した布地の表情は、機械織りでは決して得られぬもの。綿と絹との素材の違いも手伝って、糸の不揃いが嬉しい素敵な布地です。
こんな素晴らしいキャンバスに、コチニールと藍で彩りをつける――職人にとって、それはまさに至福の時であったに違いありません。赤が鮮やかすぎるため、藍との比率が微妙。試し染めを重ねた結果、1対9で染め上げました。
毎日、会員の皆様にお届けする作務衣づくりでは、精緻なまでのいわゆる職人芸を発揮する職人たちが、その仕事を心から楽しんで成した一着。この作務衣からは、新しい翼を持った「心の書斎」の香りがただよいます。

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