作務衣のある暮らし 2

形式や様式にこだわる本格派志向が主流!
長い歴史の中で着継がれてきたこの作務衣、現在では仏門以外でも広く着られるようになり、素材、形、色もさまざまである。
つまり、時代と共にこの伝統的な作務衣も少しずつその様子を変えてくるというわけである。
しかし、その伝統性や作務衣の持つ独特の精神性に価値観を認めるなら、やはり本格的なものを着て楽しみたいもの。
形式や様式にこだわるのは、伝統的なものを楽しむためには欠かせない要素。
たとえば、藍染作務衣に普通のスニーカーというよりも、藍染には下駄が似合う。衿の白さがまぶしく藍に映える、生成りの肌着をつけたい。お出掛けには作務衣用の羽織をまとうだけでぐんと雰囲気が出る――そんなものである。
動きやすく、ゆったりと…ウエアとしての機能性も抜群!
作務衣のウェアとしての特色をいう時、とかくその精神性の方に目がいきがちだが、やはり機能性を忘れることはできない。
どんな激しい動作にも無理なくゆったりと対応でき動きやすい。つまり、着ていてラクということ。
内ヒモと外ヒモで形くずれを防ぎ、小物を入れるポケットも上下にそれぞれ付いている。すそもゆったりと、全体に少しダブつき気味に着ると、作務衣独特のシルエットが生まれる。丈夫さについては説明の必要もあるまい。
基本的には綿100パーセント。ごわっとした、素朴な肌ざわりが実にここちよい。素材的には、絹素材の高級品も開発されているので用途に応じて使いわけることもできる。
→「作務衣のある暮らし 3」に続く…

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