人と物の付き合い考 工夫

二足歩行するヒトと猿は他の動物と比べ進化の度合いの高さを示しています。
とりわけヒトは二足歩行によって正に前足であった「手が空き」、あらゆる道具を作り、生活を豊かにしてきました。その道具の一つに”履き物”があります。
ヒトは進化とともに、素足で歩くことによる怪我の恐怖から履き物を生み出しました。こうして生まれた履き物は、時代とともに世界各地でさまざまな形に進化してきました。
こんな俗説なことわざがあります。
“京の着倒れ、大阪の食い倒れ、江戸の履き倒れ”。
このことわざはなによりも「足許を見て人をさぐる」と言われるように”粋”に価値を見出した江戸人がただの歩行の道具であった履き物を、ファッションの域まで昇華させたことの証しです。
今、世界の履き物文化は、その機能性、ファッション性においても進化し続けています。一つの道具が繰り広げる進化は常に時代のニーズが母胎となっています。
さて、このようにヒトは知恵によりさまざまなものを作り出しましたが、最近のストレス社会を反映した安眠グッズが根強い人気を保っています。
健康の基本であり、人生の三分の一の時間をゆだねる”睡眠”こそ快適にしたい、とだれしも願います。
最近では形状・素材のレベルから科学の知恵を取り入れ、安眠のポイントである枕にもマイナスイオンを施し、バイブレーション機能で目覚めもスッキリできるものが発売され人気を博しています。

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